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肩の痛み

肩関節は軟部組織によって安定性を保つ関節であり、加齢などによる筋力低下で正常な動作が難しくなります。特に「五十肩」で悩む患者さんが多く、これは中高年における肩甲骨周囲の筋力低下や腱板機能の低下、肩甲骨位置の異常により、肩関節の「求心位」がうまく保てず、異常な動きをすることが原因です。

当院の「五十肩」治療は以下の3本柱で行っています。
①現在の痛みをどう治すか
②痛みの原因は何か
③拘縮がある場合はその改善

これらを基に、各種治療や運動療法士による運動療法を提供します。肩関節疾患や五十肩の治療で最も重要なのはリハビリテーションです。当院では詳細な診察に基づき、患者さんの問題点に合わせた理学療法を行います。また、手術が必要な場合は速やかに適切な施設をご紹介いたします。

こんなお悩みありませんか?

  • 肩に痛みがある
  • 肩を上げることができない
  • 肩の痛みが持続的で、安静にしても改善しない
  • 特定の姿勢で悪化する
  • 肩が凝っている
  • 肩こりがひどく、頭痛を引き起こす
  • 背中まで手が届かない
  • 肩関節周囲に腫れがある

当院では、患者さんの症状に応じて、X線検査(レントゲン)、超音波検査(エコー)、血液検査などを行い、必要な場合には提携医療機関でMRIやCTを実施し、痛みの原因を正確に診断いたします。

肩の痛みの代表的な疾患

1:肩関節周囲炎(五十肩、四十肩)

肩関節周囲の組織(関節包)が炎症を起こし、肩の痛みと運動制限を伴う状態を肩関節周囲炎(四十肩、五十肩)と呼びます。

原因

腱板損傷などがきっかけになることもありますが、明らかな原因が特定されないことも多いです。また、糖尿病や甲状腺疾患との関連が指摘されており、糖尿病などがあると治療が長期にわたり難治性になることがあります。

症状

病期に応じてさまざまな症状が現れます。炎症期、拘縮期、回復期にわかれます。

炎症期は、疼痛が非常に強い時期で、結髪、結滞動作などにおける運動時の痛みはもちろん、安静時における疼痛、特に夜間に寝返りを打った際に下になった方の肩が疼いて眠れないなどの訴えが多いです。痛みが強いため、関節可動域制限も著名です。

拘縮期では炎症が消退していくので疼痛は徐々に落ち着いていきますが、関節包の繊維化や短縮が残存しています。可動域制限と、可動域の最終域付近での疼痛の症状が継続します。

回復期では炎症が消失し、次第に可動域制限も軽減していきます。この時期に入ると治療の必要はなく、日常生活動作を続けていくことで十分な回復が期待できます。

検査

一般的には特徴的な身体所見と、レントゲン検査によって診断されますが、当院では超音波検査を利用して病態を詳細に評価します。腱板断裂を疑う場合は近隣の連携施設でMRI検査を受けて頂きます。

治療

保存加療として薬物治療、物理療法、運動器リハビリテーションを組み合わせて行います。改善が乏しい場合や疼痛が強い時期はエコーガイド下にヒアルロン酸やステロイドの注射を肩関節に行います。

上記を行い改善がない場合においてはサイレントマニピュレーションや手術を考慮します。サイレントマニピュレーションは当院でも行っていますので、お気軽にご相談ください。

サイレントマニュピレーションとは

首からブロック注射を行って上肢に対して麻酔を行い、肩関節をさまざまな方向に多動的に動かすことで、肩関節の可動域改善する方法のことです。この方法は入院の必要がなく、感染リスクもない上、費用も手術治療と比較して安価であり、患者側のデメリットが少ないです。

合併症

上腕骨骨折や腕神経叢損傷、腱板断裂

*65歳以上の女性に対しては、肩甲骨骨折や上腕骨骨折のリスクがあるため、
注意が必要です。

2:腱板損傷

腱板損傷は、肩の回旋筋腱板が部分的または完全に断裂する状態です。主な症状は肩の痛みや腕を上げる際の困難、特定の動作での痛みです。重症の場合、夜間の痛みや安静時の痛みも見られます。
初期治療には、安静、アイシング、抗炎症薬の使用が推奨されます。理学療法で肩の筋力強化や柔軟性向上を図ります。重度の損傷や治療に反応しない場合は、手術(例:腱板修復術)が必要となることがあります。

3:石灰沈着性腱板炎

石灰沈着性腱板炎は、肩の腱板にカルシウムが沈着し、急性の炎症と激しい痛みを引き起こす状態です。痛みは突然始まり、肩の運動が著しく制限されます。
初期治療には、安静、アイシング、抗炎症薬の使用が推奨されます。痛みが強い場合は、ステロイド注射が行われることもあります。理学療法で肩の可動域を回復させます。症状が改善しない場合は、手術(石灰除去術)が検討されます。

4:肩関節脱臼

肩関節脱臼は、肩関節が正常な位置から外れることによって生じる状態です。主な症状は、肩の激しい痛み、肩の変形、腕を動かせないことです。脱臼の後には、肩の不安定感や再脱臼のリスクが高まります。
初期治療には、肩を元の位置に戻す整復操作が行われます。その後、安静を保つためにスリングやブレースを使用します。リハビリテーションを通じて、肩の筋力と安定性を回復させます。再脱臼を防ぐため、場合によっては手術が必要となることもあります。

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