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くびの痛み
- 思春期〜青年期
- 40代以降
- スポーツ外傷
頸部の痛みは、若年層に起こるものと、中高年以降に起こるものに分けられます。
頸部痛の原因も多岐に渡りますが、根本原因を診断することで治療効果も上昇します。
また、当院では各種最新リハビリテーション機器を導入し、慢性的な疼痛の患者さんの治療も可能です。
主要な症状と治療例
1:頸椎ヘルニア
頸椎ヘルニアは、椎間板が突出して神経を圧迫する状態です。主な症状には首の痛みや肩から腕にかけての放散痛、腕や手のしびれが含まれます。重症の場合、腕の筋力低下や感覚異常が見られることもあります。
初期治療には安静、理学療法、抗炎症薬の使用が推奨されます。痛みが持続する場合、神経ブロック注射や牽引療法が行われることがあります。症状が重度の場合や治療に反応しない場合は、手術(椎間板摘出術やレーザー治療)が検討されます。
2:変形性頸椎症
変形性頸椎症は、加齢による頸椎の変性が原因で、椎間板の高さの減少や骨棘形成が生じる状態です。主な症状は首の痛みやこわばりで、長時間の座位や立位で悪化することがあります。神経根が圧迫されると、腕や手のしびれや痛みも発生することがあります。
初期治療には安静、理学療法、温熱療法、抗炎症薬が用いられます。理学療法では筋力強化や柔軟性向上のためのエクササイズが推奨されます。痛みが持続する場合、神経ブロック注射や低侵襲手術(例:脊椎固定術)が考慮されます。
3:頸部脊柱管狭窄症
頸部脊柱管狭窄症は、脊柱管が狭くなり神経を圧迫する状態です。症状には首の痛み、肩から腕にかけてのしびれや痛み、手の感覚異常や筋力低下が含まれます。歩行時に症状が悪化し、休息で軽減することが特徴です。
保存的治療には理学療法、抗炎症薬、神経ブロック注射が含まれます。理学療法では姿勢改善や筋力強化を図ります。保存的治療が効果を示さない場合や症状が重度の場合、手術(例:除圧術や脊椎固定術)が考慮されます。
4:頸椎椎間板症
頸椎椎間板症は、椎間板の劣化や損傷が原因で生じる首の痛みです。長時間の座位や前屈で痛みが悪化しやすいです。初期には首の痛みのみが見られますが、進行すると肩や腕の痛みやしびれが発生することもあります。
初期治療には安静、理学療法、抗炎症薬の使用が含まれます。理学療法ではストレッチや筋力強化エクササイズが推奨されます。痛みが持続する場合、神経ブロック注射や椎間板内の治療(例:椎間板成形術)が行われることがあります。